有明海沿岸地方ではタウッチョガネ、ガネツケガニ、マガニなどとも呼ばれる甲羅(こうら)が3センチほどの小型の蟹、シオマネキ。有明海で手作業で捕ったシオマネキをまるごと砕き、唐辛子、しょうゆ、塩などと混ぜ合わせて熟成させた有明海沿岸地方に江戸時代から伝わる贅沢な珍味が蟹漬(がんづけ)。「がに漬け」や「がね漬け」とも呼ばれる。驚くほどの塩味と蟹の風味が口の中で広がる。細かくつぶした甲羅が口の中でガリガリするのが醍醐味。カルシウム、鉄、ヨード、キトサンなど栄養も豊富。酒の肴として、またあたたかいご飯にのせて食べたり、チャーハンや味噌汁、スパゲティなどの調味料としても利用できる。