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あめ菓子

(飴 がし)

懐かしさを感じる素朴な甘さが楽しめる

佐賀に昔から伝わるあめで、水あめを煮詰め、白くなるまで何度も引き伸ばして切り分けたもの。切り分ける形によって呼び名が変わり、長方形に薄く切ったものを「あめがた」、棒状のあめをノミで一口サイズに切り分けたものは「ノンキー」と呼ばれる。口の中に入れると広がる素朴な甘さは、どことなく懐かしい気持ちにさせ、現在でも多くのファンを持っている。近年では、味付けに工夫を凝らしている「あめ菓子」も多く、抹茶味やからいも味等も見かけられる。

創業1905年(明治38年)の老舗のあめ屋、北島製飴所「しょうが湯処 楠庵」の「しょうが飴玉」は、地元の佐賀県産「ショウガ」を使った無着色、無香料の飴玉です。通常の飴玉と同じく、主原材料は砂糖と水飴。ただし、水飴を煮詰めて飴玉にしています。

一口サイズで形状も「ショウガ」っぽく、どこでも気軽に食べやすい工夫がされています。最初はほんのり甘い味わいがある飴玉も、ショウガの力でのどをほどよく刺激します。この「しょうが飴玉」には、「しょうが湯」製造の技術が活かされています。生姜には体を温め、冷え性の改善や脂肪の分解、ダイエットなどに効果があります。ジンゲロールやショウガオールなどの辛み成分は、殺菌作用や消化促進、疲労回復にも効果があります。また、芳香成分は唾液の分泌を促し、消化を助け、風邪の初期症状を緩和する作用もあります。そのため、生姜は古くから胃腸の健康や風邪の予防に利用されています。

伝統的な水飴は、麦芽の風味と独特の粘りが特徴です。料理に使うと、美しい光沢を与えたり、味の奥深さを引き立てたりするのに最適です。麦芽糖は栄養価が高い甘味料です。そのまま食べるだけでなく、煮物や甘露煮、照り焼きなどにも使えます。

佐賀は江戸時代には佐賀鍋島藩が長崎の警固役を務めていたため、砂糖や南蛮菓子が早くから運ばれ、菓子産業が盛んになりました。

長崎街道は全国に砂糖文化を広めた「シュガーロード」として知られています。砂糖と水飴は同じ甘味料ですが、組成が異なり、それぞれの特性を生かした商品が作られています。

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