この建築物は辰野金吾による和風建築の一例であり、現存する数少ないものの一つです。建築物は公衆浴場として使用されましたが、老朽化などの理由により、1973年に休館しました。
歴史的な経緯として、辰野金吾が設計したこの建物は、1914年11月20日に上棟し、翌1915年4月12日に完成しました。
建物は地上2階建ての入母屋造りで、延べ床面積は409.5平方メートルです。正面には玄関車寄があり、木造の二階建ての主体部が中心に配置されています。また、背面には八角形の大浴場や大正天皇のために作られた浴室もあります。
2000年には、創建当時の姿に忠実に復元することが決定し、2003年に復元工事が完了しました。現在は武雄温泉の資料館として活用されています。
復元工事が完了した平成15年以降、この建物は大正初期の華麗な姿を取り戻しました。かつての大衆浴場の様子や大正天皇のために造られたと言われる幻の浴室をはじめ、現在では入手困難なマジョリカタイルや陶板デザインタイルなども見学することができます。
また、施設内では陶芸体験も楽しむことができ、武雄温泉の資料館も併設されています。この建物は2005年に国の重要文化財に指定されました。
10:00~18:00
火曜日
無料
佐世保線 武雄温泉駅より徒歩約10分