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白石町

(しろいしちょう)

白石町は、佐賀県の中南部に位置する美しい町であり、有明海に面した広大な干拓地と干潟で有名です。この町は、豊かな自然環境と歴史的な名所、そして地域特有の祭事や催事を通じて訪れる人々に多くの魅力を提供しています。また、杵島郡に属しており、地域全体が歴史や文化に深く根ざした場所として知られています。

白石町の名所・旧跡

白石町には、多くの歴史的な名所や観光スポットがあります。それぞれが町の歴史や文化を反映しており、訪れる人々に独特の魅力を感じさせます。

歌垣公園(日本三大歌垣)

歌垣公園は、白石町が誇る観光名所の一つであり、日本三大歌垣の一つとして知られています。古くから人々が集まり、歌を詠み交わした場所で、その歴史的な背景を感じながら自然豊かな公園を散策することができます。

肥前犬山城(展望台)

肥前犬山城は、その展望台から美しい白石町や有明海を一望できる絶景スポットです。歴史を感じさせる城跡と、眼下に広がる風景は訪れる者を魅了します。

安福寺(水堂さん)

安福寺は、地元の人々に「水堂さん」として親しまれている寺院で、静寂に包まれた境内で心静かにお参りできます。

猫塚(秀林寺)

猫塚は、秀林寺にある特徴的な名所で、猫にまつわる伝説が残っています。古くからの伝説や風習を感じることができるスポットです。

その他の名所

白石町には、八坂神社妻山神社など、地元の信仰の拠り所となっている神社が数多く点在しています。また、縫ノ池古今の森公園など、自然豊かな景勝地も魅力的です。季節の花が咲き誇る桜の里も、春には多くの観光客で賑わいます。

白石町の特産物と直売所

白石町は農業が盛んな地域で、新鮮な農産物が豊富に揃っています。地元の特産品を直売する施設が多数あり、観光客にも人気です。

しろいし特産物直売所

しろいし特産物直売所では、町の特産品である新鮮な野菜や果物、地元で加工された商品を手に入れることができます。

有明産物直売所 山海里

有明産物直売所 山海里は、有明海で獲れる新鮮な海産物や、白石町の大地で育まれた農産物が並ぶ人気の直売所です。

その他の直売所

白石町には他にも、有明特産物直売所 菜海ありあけ福富産物直売所(潮風の里)など、地域の新鮮な食材を手に入れることができる場所があります。地元の味覚をぜひ味わってみてください。

白石町の催事・祭事

白石町では、年間を通じてさまざまな催しや祭りが開催され、地域の伝統と文化を体験することができます。これらのイベントは、町の人々と訪れる観光客を一緒に楽しませ、地域の結びつきを深めています。

春のイベント

歌垣の郷ロードレース大会は、3月の第3日曜日に開催されるスポーツイベントで、地元の人々や全国からのランナーが参加します。また、4月中旬にはしろいし歌垣春まつりが行われ、美しい桜の下でさまざまな催しが行われます。

観光潮干狩りと有明海遊覧

4月から5月にかけては観光潮干狩りが楽しめます。有明海の干潟でアサリやハマグリを手に入れることができ、家族連れに人気のイベントです。また、4月から9月にかけては有明海遊覧が行われ、船からの景色を楽しむことができます。

夏と秋の祭り

7月には八坂神社夏祭が12日から14日の間に開催され、伝統的な神事や屋台などで賑わいます。秋には、八朔祭(はっさくまつり)が10月1日に行われ、白石町の各神社で秋の収穫を祝います。また、10月19日にはおくんちが開催され、妻山、六角、稲佐、福富の各神社で盛大に秋の大祭が行われます。

冬の祭り

11月上旬にはしろいしぺったんこ祭が開かれ、地元の特産品や伝統的な行事が楽しめます。そして、12月26日には稲佐神社のお火たき祭が行われ、年末の厳かな神事として地域の人々に大切にされています。

地理と自然環境

杵島山系と白石町の地形

白石町は、町の南から東にかけて有明海に面しており、干拓によって広がる肥沃な土地が特徴です。六角川河口の住ノ江の湾奥部では、大潮時には日本一の干満差である約6mの差が見られます。杵島山(345m)や犬山岳(342m)、白岩山(340m)などの山々が連なり、美しい自然の景観が広がっています。また、町内には六角川や塩田川といった川が流れ、縫ノ池嘉瀬川池などの湖沼も見られます。

気候と農業の盛んな地域

白石町は全体的に温暖な気候で、年平均気温は約16℃、年間降水量は約1450mmです。特に町の北部にある山々の影響で、冬には冷たい風が吹くこともありますが、年間を通じて比較的穏やかな気候です。この気候を活かし、白石町では耕地面積の85%が田や畑に使われており、米や玉ねぎなどの農産物が盛んに栽培されています。

白石町の歴史

町の発展と沿革

白石町の歴史は、1889年(明治22年)に施行された町村制から始まります。この時期に現在の町域に相当する福治村、六角村、須古村、橋下村、北有明村、福富村、錦江村、竜王村、南有明村が発足しました。1936年(昭和11年)には福治村が町制施行され、白石町となりました。その後、合併や編入を経て、1955年に錦江村と竜王村が合併し、有明村が発足しました。

2005年には、旧白石町、福富町、有明町が合併し、現在の白石町が誕生しました。現在の町名「白石町」は旧白石町に由来していますが、町の行政機関は合併当初、旧有明町役場が本庁として利用されました。2009年に新庁舎が完成し、旧役場を利用した本庁や支所はすべて閉鎖されました。

文化と観光

白石町のマスコットキャラクター「しろいしみのりちゃん」

白石町の特産物をPRするキャラクターとして、2011年3月20日にしろいしみのりちゃんが誕生しました。彼女は、玉ねぎの頭に海苔と稲穂を髪飾りとして身に着け、いちごの体にレンコンのポシェットを持つなど、町の特産物を全身で表現しています。このキャラクターを通じて、白石町の魅力を広く発信しています。

まとめ

白石町は、豊かな自然環境と長い歴史を持つ町であり、農業や文化活動が盛んに行われています。少子高齢化や人口減少という課題に直面していますが、地域住民や行政機関の協力により、未来に向けた取り組みが進められています。白石町の魅力を発信し、より多くの人々にその素晴らしさを知ってもらうことが、今後の発展に繋がるでしょう。

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名称
白石町
(しろいしちょう)

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