大川内という場所は、お殿様も愛した陶器の里です。秘窯の里大川内は、美しい山水画のような風景と卓越した焼物文化が息づいています。江戸時代には、佐賀藩鍋島家の御用窯として、最高品質の磁器「鍋島」が生産されていました。現在でも30の窯元が伝統の製法を守り、その技術を次世代に受け継いでいます。
大川内山には、「鍋島藩窯公園」と呼ばれる場所があります。この公園では、製陶の秘法が守られた関所やお経石窯、清原窯などの登り窯跡、陶工の家などが見事に再現されています。山道を進むと、古い窯跡やさまざまな磁器のオブジェがあり、静かな街並みと自然と調和しています。特におすすめなのは、伊万里焼の風鈴が奏でる「めおとしの塔」の音です。その澄んだ音色は、美しく優しく大川内山に響き渡ります。実際に訪れて聞いていただきたいです。
大川内山には、レンガ造りの煙突や窯元が立ち並び、300年以上の歴史と伝統が感じられます。春には窯元市、夏には風鈴まつり、秋には鍋島藩窯秋祭りが開催されます。これらのイベントに参加することで、大川内の魅力をより深く味わうことができます。
伊万里駅からバスで15分
長崎自動車道北方ICより車で30分/西九州自動車道東府招ICより車で20分