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呼子大橋

(よぶこ おおはし)

呼子大橋は、佐賀県唐津市に位置する加部島と九州本土を結ぶ重要な道路橋で、市道「呼子大橋線」として使用されています。この橋は、昭和63年度土木学会田中賞やプレストレストコンクリート技術協会作品賞を受賞し、その技術的な素晴らしさが高く評価されています。また、平成元年度農業土木学会上野賞も受賞し、その役割や機能は多方面で注目されています。

呼子大橋の概要

呼子大橋の建設は、加部島住民の交通状況を改善し、さらに本土から加部島への水道パイプラインを併設することで、農業用水の安定供給を目的として計画されました。佐賀県農林部が農林水産省の補助事業として実施し、1989年4月に供用が開始されました。この橋は、当時のプレストレストコンクリート斜張橋としては国内最長の支間距離を誇り、全長728mのうち494.25mが斜張橋部となっています。

呼子大橋は車道部が2車線、歩道部が片側に配置されており、通行料は無料です。また、加部島から唐津市街地へ行く路線バス(昭和バス呼子・加部島線)も通っており、加部島の交通の便を大きく向上させています。平成10年には「新さが百景」にも選出され、さらには橋のたもとにある弁天島の岩脈群が、平成14年3月に「弁天島の呼子岩脈群」として佐賀県の天然記念物に指定されました。

呼子大橋の特徴

呼子大橋のデザインは、美しいアーチを描くPC斜張橋として、特に夕日を背景にしたシルエットが観光客に人気です。この景観は呼子の新しい観光スポットとして、多くの人々を魅了しています。

弁天遊歩橋

呼子大橋の近くには、弁天島にかかる全長220mの弁天遊歩橋があります。この遊歩橋は足元に広がる海を感じながら、呼子大橋を見上げて散策できる絶好のロケーションです。自然の中で美しい橋を眺めながらの散歩は、訪れる人々に特別な時間を提供します。

呼子大橋の保守管理

呼子大橋は長い歴史を持つため、定期的な保守管理が行われています。平成27年10月には、国土交通省による直轄診断において、主桁や橋脚のひび割れなどの劣化が確認されました。これにより、国による修繕代行が決定され、今後も安全な通行が確保されています。

呼子大橋の技術的諸元

以下に、呼子大橋の技術的な諸元をまとめました。

加部島

加部島(かべしま)は、佐賀県唐津市の呼子町に属し、玄界灘に浮かぶ自然豊かな島です。この島は、呼子大橋によって九州本土と結ばれており、地元住民や観光客にとって重要な交通手段となっています。加部島の面積は約2.68km²で、人口は2022年11月時点で464人です。かつては762人の住民がいましたが、年々人口は減少傾向にあります。

加部島の自然と地形

加部島はその自然環境や地質に特徴があります。島の南部には最高峰の天童岳があり、玄界灘からの荒波を受ける北部の海岸線は柱状節理の海蝕崖となっています。島の北側は台地状で、平坦な土地が広がり、農業や牧場経営が盛んです。

加部島の特産品

島の特産品として、甘夏(呼子甘夏)やその加工品である甘夏ゼリーが有名です。また、漁業も盛んで、特にイカやハマチの養殖が主要な産業です。地元の食材を使った料理は観光客にも人気で、加部島の魅力のひとつとなっています。

観光スポット

加部島には歴史的なスポットや観光地が点在しています。

アクセス

加部島へのアクセスは、呼子大橋を経由して行くことができます。島内には昭和自動車の路線バスや乗合タクシーが運行されており、呼子市街地との交通の便が良好です。唐津市中心部とのアクセスも良く、観光客にとっても訪れやすい場所となっています。

Information

名称
呼子大橋
(よぶこ おおはし)

唐津・呼子

佐賀県