店舗販売と地方発送で1日に2万から3万個が売れるという唐津市を代表するファストフードが”ギョロッケ”。スケソウダラのすり身に細かく刻んだ玉ねぎとニンジンを混ぜ、カレー粉で味付けしたものをよく練り、パン粉衣をつけて揚げたものだ。ご飯やお弁当のおかずにはもちろん、濃いめのカレー味がビールによくあうと、つまみとしても評判が高いようだ。唐津市内の老舗蒲鉾店が2代に渡って作り続けており、唐津市民にはすっかりお馴染みの味わい。20年近く変わっていないという1枚80円というリーズナブルな値段も嬉しい。
藤川蒲鉾本店は昭和初年代に商品化しました。最初は「ハイカラ天」や「カレー天」、「パン粉天」と呼ばれましたが、やがて「魚ロッケ」として知られるようになりました。地元の人々に愛される食べ物で、テレビ局の取材を受けた人物は「魚ロッケなしには唐津の話はできません」とまで言いました。現在、藤川蒲鉾本店では「カレー風味」と「あっさり塩味」の2つの味を提供し、1日に20,000個以上を製造。県内だけでなく全国で販売されています。
ミンチ天
佐賀市の馬郡蒲鉾の商品名だった『ミンチ天』という名称も、佐賀県東部を中心に多く見られる。『ミンチ天』も魚肉(魚のすり身)にタマネギのみじん切りを混ぜ、パン粉をつけて揚げたもので製法そのものは魚ロッケとほぼ同じ。唐辛子を加えたりカレー風味にしたスパイシーな味付けのものが多い。