自然が生み出した神秘的な景勝地であり、国の天然記念物に指定されています。この場所は玄界灘(げんかいなだ)として知られる荒々しい波が玄武岩を浸食し形成した海蝕洞(洞窟)です。断崖が深くえぐられ、その名の通り7つの洞窟が並んでおり、自然の驚異を感じさせてくれます。
岩肌が柱のように規則正しく並ぶ様子は柱状節理と呼ばれ、溶岩が冷え固まる際に収縮してできます。最も大きな洞窟は、入り口の幅が3メートルで奥行きは110メートルあります。波の状態が良ければ遊覧船で中に入ることもできます。
この地は約1.5kmにわたり、柱状節理によってできた洞窟が特徴で、「七ツ釜」と名付けられていますが、実際には7つ以上の洞窟があります。
「七ツ釜」の中で、海から見ると象の鼻のような形をしているスポットがあります。そのため、「象の鼻」と呼ばれています。
また、この地の最も西側には「眼鏡岩」と呼ばれるスポットがあります。海面に映る姿が眼鏡の形に似ており、岩が海面から突き出ている光景が見られます。
七ツ釜の上には草原が広がっており、展望台や遊歩道が整備され、多くの観光客でにぎわっています。また、七ツ釜の周辺は釣り人に人気のフィッシングポイントとなっています。
岬の北端には神功皇后が朝鮮出兵の戦勝祈念のために土器を捨てたと伝えられる場所があり、そこには皇后を祀る土器崎神社があります。
現地での観覧無料
遊覧船
大人(中学生以上)2000円
小人(小学生)1000円
大手口バスセンター より「湊・呼子線」乗車、バス停「七ツ釜入口」下車(34分)バス停より歩いて約30分